昨日生まれた豚の子は
蜂に刺されて名誉の戦死
豚の遺骨はいつ帰る
四月八日の朝帰る
豚の母さん悲しかろう
おばあちゃんが元気だった頃に歌ってて覚えた曲。
ばあちゃんはおたまじゃくしの前科?がありましたが(おたまじゃくしの歌といえばそうなんだけれど曲調が180度違った)この歌を初めて聞いたときにはばあちゃんが作った歌なのかなって思ってました。
今でも促すと歌ってくれます。どっちも。
小さい頃は意味がわかりませんでした。
歳を重ねていくごとにふと思い出してはなんとなく全貌を掴めてきているような、そんな感じでした。
名誉の戦士だと思ってました。
違いました。
この歌がおばあちゃんが作った歌ではないと知ったのは確か去年か一昨年。
読売新聞の編集手帳に引用されていたのです。
内容ほほとんど覚えていません。それほどびっくりしたんです。
そしてこの歌の意味を知ったのはついさっきでした。
電話しててふと思い出して検索しました。
この歌は反戦の歌でした。
湖畔の宿という歌の替え歌らしいです。
戦中に歌われたそうです。
特高警察がこの替え歌を作った人を捜したらしいですが結局分からずじまいだったそう。
「思想犯」が存在している世の中。「違法な考え」を持つ人々が捕らえられていく世の中。治安維持法はもうこの頃に存在していたのかな。どっちにしろ怖いです。
国民全員が同じ考えで回れ右して進まなければいけない。別の方向に進むのは許されない。
その中でそっとこの反戦の替え歌を作った人。
その人は戦争に嫌気がさしていたのでしょう。
それが広がったのだから、人々の間でも戦争に疑問を持っていた人は沢山いたのでしょうね。
ちなみにこの元の曲もふさわしくないと規制されたとか。
きっと二重の意味で問いかけていたのかもしれませんね…